2005年02月26日
恭喜 恭喜!
姪の長男が結婚するとの事で、花嫁の実家にて行われる婚約の儀に参列するため、
台湾の中部・彰化に出かけました。
台北は、まだ雨が降り続き寒い日々ですが、ここ彰化では田植えがほとんど済んでおり、
日本の田舎の初夏を思わせる風景です。
花嫁の実家がある村に近づくと、新郎の到着を知らせる爆竹が派手派手しく鳴り響きます。
爆竹は、実家の玄関先や儀式の前後にも、けたたましく弾け、鳴らされます。
実家に着くと、新郎と新郎側親族は別室に待たされ、お祝いのお菓子やお茶を飲食し、花
嫁の準備が整うのを待ちます。
しばらくすると、着飾った花嫁が両親に連れられて祭壇のある広間に現われます。
新郎新婦は揃って祭壇に線香を上げ、先祖に結婚の報告をします。
(進香)
その後、誓いの指輪を交換したり、互いの両親や親族に挨拶を済ませ、婚約の儀とします。
お昼近くになると、庭先や広間に椅子・テ-ブルが据えられ、お祝いの宴が催されます。
料理は、仕出し専門の業者が、食材・鍋窯・食器類を持ち込み、臨時の調理場を設え調理
し、熱々の料理が続々とテ-ブルに運ばれ、客人に振舞われます。
(祝い膳の一部)
親族、親戚、隣近所と、誰彼と無くテ-ブルに着き、飲み食いを始めます。
宴会では、途中、新郎新婦が連れ立って、各テ-ブルの客人に挨拶をして回り、祝福を受
けますが、格別のスピ-チや挨拶はなく、出席者はひたすら飲み食いし歓談に余念があり
ません。
驚いたのは、宴もたけなわの頃、新郎と新郎の親族は、突然誰に挨拶をするでもなく、席を
抜け出し帰路に着く事です。
私も、折角の御馳走を後にして、即即と席を立ち、花嫁の両親から頂いた祝いのお菓子を
お土産に、新郎を追いかけ台北に戻りました。
(お祝いのお菓子)
新郎側一同が目立たぬように席を立ち、逃げるように帰路に着くのは、宴会の雰囲気に水を
挿さぬようにとの気遣いと、新婦の親戚縁者が心おきなく宴席を楽しみ、嫁ぐ新婦を囲んで
お祝いができるよう配慮する慣わしからとのこと。
このような思いやりを習慣としている、台湾人のやさしい心根に感激した1日でした。
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萬事如意 夢想成真 V(^0^)
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投稿者 tyuyu : 2005年02月26日 22:28